2025年3月14日、近畿大学病院において、11名の患者情報が記載された書類が、誤って院内のリーフレットラックに並べられていたことが判明した。
病院によると、事案が発覚したのは同日午前8時10分頃。
院内のリーフレットラックを閲覧していた患者からの指摘によって、問題の書類が見つかっている。
該当の書類は、看護師が業務のために電子カルテの情報をもとに作成したもので、印刷時にチラシに紛れて誤ってラックに置かれていたとのこと。
書類には、患者11名分の氏名、年齢、病名、退院・転院時の方向性などの個人情報が記載されていた。
同書類は、2025年1月末頃から3月14日まで並べられており、公表時点ではすでに回収が完了している。
病院の規定では、電子カルテから患者の個人情報を転記し、電子機器端末に保存することは原則禁止されているが、当該看護師は必要な承認を得ず、適切でない方法でデータを保管していたとのこと。
病院側は、対象となった患者および関係者に謝罪を行うとともに、院内のリーフレットラックすべてを点検。
現時点では、本件に起因する二次被害は確認されていないという。
また同様の事例がないことを確認し、文部科学省および個人情報保護委員会に報告している。
再発防止策として、電子カルテおよび個人情報の取り扱いに関する注意喚起の徹底と、自己点検と所属長による監査の実施による管理体制の強化を挙げている。
【参考記事】
https://www.med.kindai.ac.jp/