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ランサムウェア被害で複数海外拠点にシステム障害 電子部品商社

電子部品の専門商社である「ミタチ産業」社で不正アクセス被害が判明。
同社海外グループ会社で、第三者により深刻なシステム障害が発生したという。

2025年6月30日、グループ企業である「MITACHI(HK)COMPANY LIMITED(香港拠点)」にてサーバー障害が確認され、調査の結果、不正アクセスによるランサムウェアの攻撃を受けていたことが判明した。
攻撃によりサーバーは暗号化され、現在も一部のデータへアクセスできない状態が続いている。
影響は香港拠点だけにとどまらず、同社とネットワークを共有していた以下の海外拠点にも波及しているとのこと。

・中国・深圳の「MITACHI ELECTRONICS(SHENZHEN)CO.,LTD.」
・マレーシアの「MITACHI INTERNATIONAL(MALAYSIA)SDN. BHD.」
・インドネシアの「PT. MITACHI INDONESIA」

各拠点では迅速にネットワークを遮断し、外部の専門事業者と協力して被害の拡大を防止。
現地当局への届け出も完了し、すでに一部業務の再開に向けた作業が進められているとされている。
現在、詳細な影響範囲は調査中とされているが、サーバー内に保存されていた情報の一部が外部へ流出した可能性があるという。
同社は「お客様や取引先をはじめとする関係者にご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」とコメント。
今後はセキュリティ体制の強化と再発防止に努める方針を示している。
なお、現時点では業績への影響については未確定であり、続報が入り次第、速やかに情報を公表すると説明されている。

【参考記事】
https://www.mitachi.co.jp/