宮城県の委託事業で使用中の端末がベトナムで盗難被害を受けたという。
2025年4月10日から11日未明にかけて、宮城県が委託する海外人材支援業務において、個人情報の流出につながるおそれが懸念されている。
宮城県が「ベトナム社会主義共和国における人材サポート体制構築業務」として「東洋ワーク」社と契約実施しているもの。
同社は、ベトナムの首都ハノイ市に「宮城県キャリアサポートセンター」を設置し、現地の渡航希望者に向けた支援を行っている。
発表によると、受託事業者である「東洋ワーク」社の社員が現地に居住する自宅で盗難被害に遭い、業務で使用していたパソコンとスマートフォンが盗まれたという。
この端末には、ベトナムから宮城県への渡航者および渡航希望者に関する情報が含まれており、個人情報が流出するおそれがあるとして、県と事業者が対応にあたっている。
事故発生後、関係者への事情説明と注意喚起が行われたほか、盗難されたスマートフォンは即座に使用停止措置が取られている。
また、社員の使用していたアカウントに関しては、パスワードのリセットやアカウントの停止などの対応が実施されており、現時点では情報の流出は確認されていない。
宮城県は、今回の事故を受けて東洋ワーク社に対し、個人情報の取り扱いおよび情報管理体制の徹底を厳重に求めるとともに、再発防止策の検討と報告を要請している。
県は「関係者の皆様には多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」と謝罪しており、今後は再発防止と情報管理体制の強化に努めるとしている。
【参考記事】
https://www.pref.miyagi.jp/
