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ネット上で不審なメッセージに「修理代3万円を支払え」 学校教員騙され情報流出

2024年5月29日、大阪府の熊取町立学校教員がパソコンで作業中に現れた不審なメッセージに従った結果、個人情報が流出する事態が発生したという。

熊取町教育委員会によると、同教員が資料作成中にインターネット上でイラスト検索を行っていた際、突然画面が静止しメッセージが表示されたという。
その後教員はメッセージに従い、指示された電話番号に連絡したところ、片言の日本語で修理代3万円をクレジットカードかコンビニで支払うよう求められ、不審に思った教員はパソコンを強制的にシャットダウンした。
再起動後は、デスクトップ上の一部データが消失していたという。
同学校からの報告で、熊取町役場の情報政策課は全校務用パソコンのネットワークの遮断と、ウイルスチェックが指示された。
また、総務省や大阪府、文科省、大阪府教育庁、大阪府警本部への緊急連絡も行われ調査が開始された。
なお、消失したデータの中には学級通信や他市で作成した文書が含まれており、個人情報が含まれていた可能性が高いとされている。

原因は、個人情報を保存したファイルをインターネット環境にあるパソコンのデスクトップ上に保管していたことと、不審なメッセージに気付かず対応してしまったことが挙げられている。

同学校は5月31日、町内全小中学校の保護者宛に個人情報流出についての文書を配布し、臨時校長会が開催された。
熊取町教育委員会は、「関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫びいたします。今後は、個人情報の取扱いには十分に注意を払い、再発防止に努めます」と述べ、再発防止策を徹底する姿勢を示している。

【参考記事】
個人情報の漏洩について
https://www.town.kumatori.lg.jp/