自動車部品メーカー「日本プラスト」社は、2025年8月に発覚した自社サーバーへの不正アクセス事件について、最終調査報告を行った。
被害は8月20日、静岡県の開発センターサーバーが外部の第三者から侵入されたことで始まっている。
会社側は即座に専門チームを立ち上げ、侵入ルートの特定と被害の洗い出しに着手。
調査の結果、サーバーから情報を盗んだ明確な痕跡はなく、流出の懸念を完全に払拭できないものの、リスクは最小限と結論づけられている。
原因は通信機器のセキュリティ上の脆弱性を狙われたことによるものだった。
影響の恐れがあったのは、一部の取引先担当者と製品購入者の基本情報で、会社名や部署、氏名、電話番号、メールアドレス、住所が該当している。
なお、金融関連の機密データは影響対象外とのこと。
公表時点で、情報流出や詐欺に関する被害報告はないとされている。
同社は対応として個別に連絡を実施。
対策としてシステムのセキュリティ更新と常時監視の強化、社員への教育徹底を進め、再発を防ぐとしている。
【参考記事】
https://www.n-plast.co.jp/