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目黒区、園児の「要配慮」個人情報を一斉に誤送信 情報流出

東京都目黒区が運営する区立こども園において、園児の個人情報を含む資料が誤って保護者へ送信される事故が発生した。
誤送信により、園児42名の氏名が保護者の端末に届いたほか、うち16名については健康状態や生活状況など、より詳細な個人情報も含まれていたという。

事故が発生したのは2025年6月7日。
こども園の教職員が、バス遠足の実施案を作成し、教員間で共有する目的で使用していた連絡用アプリから資料を配信。
ところが、送信先を「全体」に設定したことで、意図せず保護者全員にも届く事態となっている。
配信直後に保護者から「誤配信ではないか」との連絡が入り、園側がミスを把握している。
配信された資料には、以下の情報が含まれていた。

・4歳児・5歳児クラスに在籍する園児42名の氏名
・「教員の支援が必要」「乗り物酔いをしやすい」「預かり保育を利用している」といった個別配慮が必要な情報

こども園は対応として、該当の保護者に対して説明と謝罪を行い、データの削除を依頼。
6月8日には、全保護者へ改めて事情を説明し謝罪し、6月10日には園長が直接謝罪する対応をとっている。
目黒区は再発防止に向けて、以下の取り組みを実施している。

・区立の幼稚園・こども園・小中学校すべてに対し、連絡アプリ使用時は複数名で配信先を確認するよう再指導
・教育委員会が、教員間での情報共有における個人情報保護の方策を明文化し、各教育機関に共有

目黒区は「教職員の不注意によるもので、保護者の信頼を損なう結果となったことを深く反省している」とし、今後は同様のミスを防ぐ体制の強化に努めるとしている。

【参考記事】
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kusei/kouhou/houdounews/index.html