兵庫県の健康福祉部が実施している健康診査業務において、委託先が作成した健診受診票に誤って他人の電話番号が記載され、個人情報が流出する事案が発生。
2025年5月21日、受診者から「受診票に記載された電話番号が誤っている」と県の健康福祉部に指摘があったことで発覚している。
調査の結果、委託業務を受けていた兵庫県厚生農業協同組合連合会(医療機関や福祉施設の支援を行う組織)が作成した一部の受診票において、誤って他人の電話番号が印字されていたことが確認された。
この誤記で、合計312名分の電話番号が別人に送付されるかたちで流出した。
なお、番号が誰のものかを特定できるような氏名や住所の記載はなく、現時点で悪用などの二次被害は確認されていないという。
県によると、誤りの原因は、連合会側のデータ処理時における操作ミスと、作成後のデータ突合(照合作業)を省略したことによるものとされている。
健康福祉部は対応として個人情報保護委員会へ報告し、対象となる受診者全員に対して連合会から謝罪文を郵送。
あわせて、誤った受診票は健診会場などで回収を進めているという。
兵庫県は「今後同様の事案が発生しないよう、個人情報の取扱いには一層の注意を払う」とコメント。
直接の対応は、健康福祉部福祉総務課および健康増進課が本件の窓口となっている。
【参考記事】
https://www.city.awaji.lg.jp/