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看護研究用の統計データ含むUSBメモリが紛失 パスワード保護措置なし【長崎市】

長崎市にある医療機関「長崎みなとメディカルセンター」で、患者に関する統計資料が保存されたUSBメモリが紛失していたことが判明している。

2025年4月1日、看護師が院内で看護研究用に作成した統計的資料をUSBメモリに保存。
データには23件分の診療情報が基になっていたが、個人名や患者IDなど、個人を直接特定できる情報は含まれていなかったものの、保存されていたデータはパスワードなどの保護措置が施されていなかったとされている。
USBメモリは保存後、使用されることはなく、4月8日になって紛失に気づいた職員が院内を捜索。
しかし発見には至らず、警察にも遺失届を提出した。
公表時点でUSBメモリは見つかっていない。

センターは紛失判明後に個人情報保護委員会に確認を行ったところ、「個人情報には該当しない」との見解を得たと説明。
また、第三者による情報の流出や悪用などの報告も現時点では確認されていないとしている。
センター側は「今回の事案を重く受け止めている」とし、透明性を保つために公表に至ったと説明。
すでに関係する患者や関係者には報告と謝罪がなされており、今後は全職員に対する情報管理教育を再度徹底し、個人情報保護に関する研修を継続的に実施する方針だという。

【参考記事】
https://nmh.jp/