香川県丸亀市にある高等学校で、2023年度に在籍していた生徒40名分の住民票記載事項証明書が紛失していたことが明らかになった。
証明書には、氏名、性別、住所、生年月日、住民となった年月日といった個人情報が含まれていたという。
問題が判明したのは、2025年6月4日午前9時半ごろ。
同校の教諭が生徒の異動手続きのため金庫から書類を取り出そうとしたところ、1名の書類が見つからず、当該生徒が在籍していたクラス(40名)の全員分の証明書が紛失していることが分かっている。
金庫は通常施錠されており、鍵も職員室内の施錠された引き出しで管理されていた。
金庫内には他にも生徒指導要録などが保管されていたが、今回の紛失は住民票記載事項証明書に限られているとされている。
発覚直後から関係職員による机やロッカーの確認、金庫内の再調査が行われたが、証明書は見つからず、6月5日には校長が職員全体に捜索を指示。
6月9日まで校内をくまなく確認したものの、書類の発見には至っていない。
同学校は、丸亀警察署に遺失物届を提出。
11日には全校放送で生徒に経緯を説明するとともに、謝罪文書を配布している。
特に対象となったクラスの生徒とその保護者には、個別に説明と謝罪を行い、不審な事案が発生していないか確認も進められているとのこと。
現時点で個人情報が外部に流出した形跡は確認されていない。
本件を受け、学校側は再発防止に向けた対策を講じるとのことで、以下の3点が挙げられている。
・管理体制の強化
重要書類の保管に際し、鍵の管理に加えて書類の移動履歴や保管状況を記録に残す運用に変更。
・定期的な棚卸しの実施
学期ごとに書類の点検と確認を必須業務として明文化。
・情報管理研修の実施
全教職員を対象とした個人情報保護に関する研修を定期的に行う。
【参考記事】
生徒の住民票記載事項証明書の紛失について
https://www.pref.kagawa.lg.jp/