沖縄県は2025年6月24日、県庁内の部署で申請書類を紛失し、複数の申請者の個人情報が含まれていたことを明らかにした。
対象となるのは、土地の境界に関する調査資料を閲覧・取得するために提出された書類30件で、申請者の名前や住所、電話番号、勤務先などが記載されていたとのこと。
県によると、紛失したのは2025年3月に受け付けた「地籍調査成果の閲覧・交付申請書」などの関連書類。
これらの書類には、申請者25名分の個人情報のほか、別の1名については住所・氏名・電話番号といった詳細な情報が含まれていたとされる。
書類は、毎月の業務として関係職員が順番に確認されていたが、3月分の書類については回覧後に元の担当者の手元に戻らず、確認の結果、紛失が発覚している。
関係職員は5名と少数で、書類が庁舎外へ持ち出されることは通常なく、外部の人の出入りもほとんどないことから、「人事異動の時期に資料整理中に誤って廃棄された可能性が高く、外部に流出した可能性は低い」と説明している。
また、現時点では、個人情報の悪用など二次被害は確認されていないとのこと。
県はすでに、対象となる申請者に電話などで事情を説明し謝罪。
再発防止策として、今後は紙での確認ではなく電子化された方法で職員間の確認作業を行い、原本は決まった場所で保管する方針とのこと。
また、書類を廃棄する際は複数人で内容を確認し、誤って処分しないよう対策を強化するという。
【参考記事】
https://www.pref.okinawa.lg.jp/