青森県の大鰐町(おおわにまち)は2025年6月13日、町のホームページに掲載した「地域計画」ファイルにおいて、適切な処理がなされていなかったため、個人情報が閲覧可能な状態だったと発表。
同ファイルは農業経営基盤強化促進法に基づいて作成されたもので、同町が担い手として位置づけた農業者の氏名が含まれていた。
大鰐町によると、計画内の個人情報については不開示処理(黒塗り)を実施したが、ファイルの加工によって氏名が確認できる状態となっていたことが判明。
そのまま、2025年4月3日にホームページ上で公開されている。
同年6月13日に外部からの指摘により、当該ファイル内の個人情報(氏名)が閲覧可能であることが判明した。
影響対象となったのは、町内で農業を担う856名分の氏名情報とされている。
町は原因について、以下の3点を挙げている。
・不開示処理が不適切な方法で実施されていたこと
・担当課が紙媒体でのみ内容を確認し、データを精査していなかったこと
・公開後のページ確認において、黒塗り表示を確認したのみで、実際のデータにまで確認が及ばなかったこと
これを受けて大鰐町は、町は対象者全員に対し、書面での通知と状況確認を行っているとのことで、今後は個人情報の適切な管理を徹底するため次の再発防止策を講じるとしている。
・不開示処理方法の再確認と職員間での認識共有
・公開情報について、紙媒体だけでなくファイルデータも複数体制で確認
・全職員への教育と再発防止策の周知徹底
町は「関係者の皆様へ多大なご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます」と謝罪し、再発防止に努める姿勢を示している。
【参考記事】
個人情報の漏えいのおそれがある事案の発生について
http://www.town.owani.lg.jp/