2025年5月15日、東京都内の都立高等学校において、外国人英語等教育補助員が生徒77名分の個人情報を含む課題プリントを紛失する事故が発生した。
該当校は、関係者への謝罪とともに再発防止策を講じる方針を明らかにした。
経緯として、同補助員が担当する生徒の課題プリントを紛失。
書類には、生徒77名分の氏名、学年、クラス、出席番号、英作文の内容が含まれていた。学校内外の捜索が行われたが、同年5月26日までに発見には至っていない。
調査によると、補助員は2025年5月8日に管理職の許可を得ず、生徒113名分の課題プリントを封筒に入れて自宅に持ち帰っている。
その後、5月14日に自宅で77名分の添削を行い、翌15日朝、自宅から学校に向かう途中でプリントの一部を紛失したとされている。
具体的には、添削済みの77名分を封筒に、未添削の36名分をクリアファイルにそれぞれ分け、リュックサックに入れて電車で移動していたが、登校後、添削済みの封筒が消失していることに気付いたという。
学校側は、紛失発覚後、外国人英語等教育補助員の自宅や校内の捜索、鉄道会社および警察への遺失物問い合わせを行ったが、発見には至らなかった。
2025年5月26日、校長は対象の生徒77名に対して説明と謝罪を実施。
翌27日までに、保護者にも電話で事情を説明し謝罪している。
また、28日には校内放送を通じて全校生徒へ説明を行い、全保護者宛てに謝罪と説明の通知文を配布した。
該当校は、外国人英語等教育補助員を含む全教職員に対し、個人情報保護の重要性と管理体制の徹底を改めて指導。
さらに、東京都教育委員会は、全都立高等学校の校長に対して、外国人英語等教育補助員を含む全教職員への個人情報取扱いに関する再周知と徹底を求める通達を出した。
【参考記事】
https://www.metro.tokyo.lg.jp/