2025年6月15日、愛知県半田市教育委員会は、市内の公立中学校において情報流出の可能性が判明。
2025年卒業の223名の生徒の成績情報が、インターネットのクラウド上で生徒も閲覧可能な状態で約1か月間保存されていたという。
半田市教育委員会によると、問題が発生したのは市内の公立中学校の1校で、卒業生の氏名や成績が記載されたデータファイルが、生徒用端末からもアクセス可能なクラウドフォルダーに保存されていたとのこと。
原因は、同校に勤務していた教員が異動後の新任校でも教材データを活用しようとした際、誤って成績データを含むフォルダーを、生徒と共有されているクラウド上のフォルダーにコピーしたことによる。
この教員は2025年3月末に他校へ転任しており、4月1日に旧勤務校を訪れ、教材データの取り出し作業を行った。
その際、教員専用のフォルダーに保存されていた教材と成績の混在フォルダーを、生徒も閲覧可能な共有フォルダーに移動させた。
データファイル自体にはセキュリティ設定が施されていたため外部からの直接の取り出しはされていなかったが、ファイルは削除されずそのまま残されていた。
データの誤配置にはすぐに気づかれず、約1か月後の5月、生徒が別の教員とともにフォルダーへアクセスした際に、成績データの存在が判明した。
教育委員会は専門業者に依頼してアクセス状況の分析を実施。
その結果、外部への流出は確認されなかったという。
市教育委員会は対応として、該当する卒業生に対して謝罪文を送付したと発表。
今後は、クラウド上のデータ取り扱いに関する指導を徹底し、再発防止策を講じていくとしている。
【参考記事】
https://www.city.handa.lg.jp/