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「サーバーが機能しない」高分子部品メーカーでランサムウェア被害

工業用高分子部品などを製造・販売する「富士高分子工業」は、同社の海外グループが不正アクセスによる被害を受けたと発表した。

公表によると、被害があったのは同社グループ会社「FUJIPOLY Hong Kong Ltd.(以下、FPHK社)」で、2025年5月26日に一部サーバーが機能しなくなる障害が発生。
原因の調査を進めた結果、外部からのランサムウェア攻撃(身代金要求型ウイルス)による不正アクセスであることが判明している。
同社は不正アクセスを検知後、被害拡大の防止策として、対象サーバーの使用を即時停止しネットワークから遮断。
さらに全てのクライアントパソコンについてもチェックを実施し、異常がないことを確認したという。
サーバー内のデータは一般的な業務に用いられる汎用データではなく、データの使用不能による事業や業務運営への深刻な影響は発生していないとのこと。
現時点では、FPHK社および富士高分子工業グループ全体に対して、犯行グループからの脅迫や金銭要求などの連絡は確認されていないという。

富士高分子工業株式会社は「お取引先様をはじめ、関係する皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」との謝罪文を公表。
今後、新たな事実が確認された場合には速やかに報告を行うとしている。

【参考記事】
https://www.fujipoly.co.jp/