2025年5月13日、大阪市内の市立小学校において、5年生児童90名分の個人情報が記載された名簿が一時的に紛失していたことが明らかになった。
名簿の内容には、5年生児童90名分の学年、学級、出席番号、氏名が含まれていた。
大阪市の発表によると、5月12日、同校に警察から「児童名簿とみられる文書が非常勤講師の私物と一緒に拾得物として届けられている」との連絡があった。
翌13日、教頭と非常勤講師が警察署を訪れ、届けられていた文書が児童名簿であることを確認している。
警察の説明によれば、5月12日、銀行のATM付近に置かれていたクリアファイルを銀行員が発見し、警察に届け出たという。
このファイルには非常勤講師の私的な書類のほか、同校の行事予定表および児童名簿が含まれていた。
非常勤講師は同日、私用で該当の銀行ATMを利用していたことを学校側に認めている。さらに、校内の規定に反して、個人情報の持ち出し簿に記録を行っていなかったことも判明。
講師自身は、警察からの連絡があるまで名簿の紛失に気づいていなかったという。
学校側は、紛失が判明した5月13日より、対象となる児童の保護者に対して順次事情説明と謝罪を実施。
大阪市教育委員会は「校内規定が守られていなかったことが原因」としており、当該校に対しては、個人情報管理に関する校内規定の再確認と、文書の適切な取り扱いについて教職員全員への指導を徹底するとのこと。
また、市内すべての学校にも同様の注意喚起を行い、再発防止策を講じていく方針を示している。
【参考記事】
報道発表資料 大阪市立小学校における個人情報を含む文書の一時紛失について
https://www.city.osaka.lg.jp/index.html