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小樽市、稚魚放流で400名分の情報流出 職員の私用スマートフォン無許可使用も同時判明

北海道庁は2025年5月7日、小樽市で6月に開催予定の稚魚放流イベントに関し、参加申込者の個人情報が誤って消去されたと発表した。

このイベントは、同年6月1日に小樽市の築港臨海公園で開催予定の「第1回北海道豊かな海づくり大会」の一環として行われる予定であった。
対象となったのは、同大会における稚魚放流行事への参加申込者400名分の氏名、電話番号、メールアドレスなどの情報である。

北海道水産林務部によると、募集は4月16日から開始され、5月1日定員に達した。
これを受けて担当職員が受付を停止しようとした際、操作ミスによりデータを誤って消去してしまったという。
庁はデータの復旧を専門業者に依頼したが、5月7日の時点で「早期復旧の見通しが立たない」との連絡を受け、公表に至っている。
これにより、当初予定されていた参加者への受付場所や注意事項などの連絡ができなくなる事態となっている。
また、担当職員が操作の際に私用のスマートフォンを無許可で使用していた事実も判明している。

現在、道は公式ウェブサイトおよびSNSを通じて必要な情報の周知を行っている。
北海道庁は、「個人情報や情報機器の取り扱いに関する職場内研修の再実施と、管理職員による周知徹底、職員への厳格な指導を行う」とコメント。
主催者側は、共催・協力機関および参加者に対し謝罪を表明し、今後の再発防止に向けて対策を講じる方針を示している。

【参考記事】
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/