兵庫医科大学は2025年5月2日、神戸キャンパスにおいて、個人情報が記録されたUSBメモリを紛失したと発表した。
紛失したUSBメモリには、2014年4月1日から2022年12月31日までの間に、兵庫医科大学病院循環器内科を受診し、循環器疾患と診断された患者212名に関する個人情報が記録されていたという。
記録されていた情報は、生年月日、性別、病名、検査データ、投薬内容とされている。
USBメモリは、2024年11月26日に教員が研究論文作成のため、研究協力者の学生と診療データの解析を行う際に使用された。
作業終了後、学生はUSBメモリに使用したデータを残したまま、保管場所である研究室のパソコンラックに置いていたとのことで、USBメモリにはパスワードは設定されていなかったという。
2025年3月11日に学生はUSBメモリの存在を確認したが、翌3月12日に紛失に気づき、教員に報告している。
教員は、研究室を使用している他の学生への聞き取りや学内捜索を行ったが見つからなかった。
大学は、対象となる患者へお詫びと経緯を説明する文書を送付。
本件による被害が疑われる場合には大学への連絡を案内している。
再発防止に向けて、以下の対策を実施するとのこと。
・USBメモリ等、記録媒体の使用を最小限に留め、使用後のデータ消去を徹底する。
・個人情報が記録された記録媒体の保管場所の施錠、鍵管理、パスワード設定、データ暗号化を徹底する。
・個人情報を取り扱う全ての教職員及び学生へのセキュリティ教育を徹底する。
【参考記事】
https://www.hyo-med.ac.jp/