静岡県静岡市は2025年5月14日、清水区役所戸籍住民課において、マイナンバーカードに関する通知書類1886名分を誤って廃棄していたことを明らかにした。
誤廃棄されたのは、マイナンバーカード交付通知書および電子証明書発行通知書などで、いずれも住所、氏名、生年月日などの個人情報が記載されていた。
静岡市によると、該当の通知書類は2025年3月28日から4月18日の間にマイナンバーカードが交付された清水区民1886名分にあたる。
これらの文書は総務省の通知に基づき15年間の保存が義務付けられているが、4月22日、文書廃棄を担当していた職員が誤って保存すべき文書が入った保存箱3箱を廃棄したという。
保存文書と廃棄文書は通常、「保存」「廃棄」のラベルシールで区別し、保管エリアも分けて管理されている。
しかし今回、職員間でこの手順の共有が不十分だったことが原因とされている。
廃棄の誤りは、5月9日午前11時ごろ、通知書の保管場所である一時保管スペースに保存箱が見当たらないことに職員が気づき、文書の聞き取りや保管状況の確認を行った結果、誤廃棄が判明した。
公表時点で、個人情報が外部に流出したとの報告は確認されていないという。
静岡市は対応として、清水区役所戸籍住民課で過去にも個人情報が記載された文書保存箱の紛失事案が発生していたことを踏まえ、今後は保存期限の最終確認を所属長が行うなど、再発防止策を徹底するとしている。
【参考記事】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/1913526?display=1
https://news.yahoo.co.jp/articles/8221ffd4d22618ca19c3714c28f55ca95fd44b43