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立て続けに患者情報含む書類を誤交付 確認不十分か【大阪国際がんセンター】

大阪府大阪市に所在する医療機関「大阪国際がんセンター」で、2件の個人情報が記載された書類の誤交付が発生した。

1件目:病理診断報告書の誤交付(2025年3月24日)

2025年3月24日、同センターの病棟において、医師が患者Aに病理診断報告書を交付する際、本来とは異なる患者Bの書類が混入していることに気づかず交付した。患者Aが看護師に誤交付を申し出たことで、事案が発覚した。該当書類には氏名、患者番号(ID)、病名、病理診断報告などの個人情報が含まれていた。
その後、患者Aから書類は回収され、患者Bに対しては医師より謝罪と説明が行われた。

2件目:退院支援計画書の誤交付(2025年4月3日)

2025年4月3日には、看護師が氏名などを十分に確認しないまま、患者Bに対し患者Aの退院支援計画書を含む書類一式を交付。これにより再び誤交付が発生した。
患者Bが異なる名前の書類が含まれていると申し出たことで事案が発覚し、当該書類は回収された。
書類には氏名、患者番号(ID)、病名、主治医名、退院支援計画などの個人情報が記載されていた。
患者Bには看護師より謝罪が行われ、患者Aには上長が説明と謝罪を行われている。

大阪国際がんセンターは相次ぐ誤交付を受け、以下のような再発防止策を講じた。

・書類交付時に、患者のIDや氏名を指差し確認することを徹底。
・患者本人にも氏名を名乗ってもらい、照合確認を実施。
・書類印刷時には1枚ずつ確認を行い、複数名で混入の有無を複数回確認。
・全職員に対し、個人情報の適正な取り扱いについて再周知を実施。

同センターは「このような事態を招いたことを深くお詫び申し上げるとともに、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。

【参考記事】
https://oici.jp/center/