奈良県奈良市の市立中学校において、生徒184名分の顔写真データを含む資料が紛失していたことが明らかとなった。
県によると、紛失したのは生徒手帳用に2025年4月14日に撮影された顔写真のデータが保存されたCD-R1枚と、印刷された写真一覧表とのこと。
写真業者から学校に納品され、担当教員の机の上に置かれていた。
しかし、その後の管理が不十分で、5月7日に担当教員が紛失に気づいたという。
学校は職員室内の捜索を行ったが、納品物は発見されなかった。
紛失したデータには氏名や学年などの情報は含まれておらず、顔写真のみである。
5月8日には全生徒および保護者に対し、経緯説明と謝罪。
同日に警察へ紛失届も提出している。
奈良市教育委員会によると、現時点で個人情報の流出や二次被害は確認されていないという。
市教育委員会は、個人情報を含む書類やデータの取り扱いに関する校内ルールが徹底されていなかったことが今回の原因と説明している。
今後の再発防止策として、市は以下の対応を講じる方針を示した
・納品物の受領時には納入業者と管理職が記録を残す
・鍵付き保管庫などの使用による厳重管理
・全市立校長への周知徹底と管理体制の定期的なチェック
奈良市教育委員会は、個人情報の適切な管理と再発防止に向けた対策を講じていくとしている。
【参考記事】
https://www.city.nara.lg.jp/