積層セラミックコンデンサやインダクタ製品、エネルギー変換事業など展開している「TDK」社の元社員が、データを不正に取得していたとして不正競争防止法違反(営業秘密領得)の疑いで書類送検された。
警視庁によると、元社員は2023年6月ごろに千葉県のTDK工場で勤務していた際、TDK社の営業秘密である電子部品「MEMS(微小電気機械システム)」の研究データを不正に取得していたという。
MEMSの開発データは、携帯電話や家電のセンサーなどに使用される機密性の高いデータ。
同社が元社員のパソコンから自身のメールアドレスに研究データを送信していたことを発見し警察に通報している。
調べでは元社員は再雇用された研究員として、MEMSの機密情報にアクセスする権限を有しており、在職中から行っていた転職活動に機密情報を利用しようとした疑いが持たれている。
なお再就職は実現しておらず、情報流出は発生していないとのこと。
TDKは今後の対策として、社内の情報管理体制の強化と従業員へのコンプライアンス教育を徹底するとしている。
【参考記事】
https://mainichi.jp/articles/20241004/k00/00m/040/252000c
https://www.asahi.com/articles/ASSB415V3SB4UTIL027M.html