新潟労働局で、アスベスト関連文書が紛失していたことが判明している。
厚生労働省は2015年12月18日、アスベスト関連文書を常用(永年保存)とする旨の指示を出し、誤廃棄や紛失を防ぐための具体的な対策を講じました。
2024年5月10日、アスベストの影響を受けた労働者の健康状態を管理する文書「健康管理手帳(アスベスト)」の再交付申請を受けた際、2005年度の交付申請書綴の所在が不明であることが発覚した。
新潟労働局によれば、文書の所在確認が不十分であり、ファイルの背表紙の記載が内容と一致していなかった可能性や、廃棄予定文書を十分に確認せずに廃棄したことが原因として挙げられている。
なお文書には、氏名、生年月日、性別、傷病名などの個人情報が含まれており、対象件数は推計で約245名とされている。
新潟労働局は、関係者に対し謝罪を実施。
公表時点で、紛失した文書が外部に流出した事実は確認されておらず、誤って廃棄された可能性が高いとされている。
同局は緊急署所長会議を開催し、事実経過の説明と行政文書の適正管理の徹底を指導。
また、厚生労働省からの指示に基づく対応を全職員に再確認し、研修を通じて再発防止に努めるとしている。
【参考記事】
新潟労働局における石綿関連文書の紛失について
https://jsite.mhlw.go.jp/niigata-roudoukyoku/top_page.html