企業が取り入れるべき「脆弱性診断」とは?AIを活用した診断のメリットと必要性を解説!
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企業が取り入れるべき「脆弱性診断」とは?AIを活用した診断のメリットと必要性を解説!
「リモートワークの普及」「各業界におけるDX化」など、近年は、アナログな仕組みがデジタルな仕組みに置き換わる流れが生まれています。
アナログからデジタルに移行することで利便性が向上する反面、企業が外部からの攻撃に晒される危険性が高まることで、情報漏洩による信用失墜などのケースも増加傾向にあるのです。
このような問題を解消するために、「脆弱性診断」サービスが注目されています。
この記事では、企業が取り入れるべき「脆弱性診断」の概要から必要性、AIを活用した「脆弱性診断」が注目されている理由などを含めて総合的に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
注目を集める「脆弱性診断」(セキュリティ診断)とは?
「脆弱性診断」とは、企業が管理しているシステム・ネットワークのセキュリティ周りを評価するプロセスです。各企業が管理しているシステム内に脆弱性・セキュリティリスクがないかを特定して、それらの問題に適切な対応を行う上で用いられています。
情報セキュリティ上で対策をとるべき問題がないかを診断するもの
総務省では、サイバーセキュリティ対策の定義として「インターネットやコンピュータを安心して使い続けられるように、大切な情報が外部に漏れたり、ウイルスに感染してデータが壊されたり、普段使っているサービスが急に使えなくなったりしないように、必要な対策をすること。」と定めています。
攻撃者から情報を守るための対策の一つとして、「脆弱性診断」が用いられているのです。
「脆弱性」とは?
脆弱性とは、コンピュータのOSやソフトウェアにおいて、プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生した情報セキュリティ上の欠陥のことです。その他にもサーバ室の施錠やバックアップデータの保管が適切にされていないなど、管理体制の甘さから発生することもあります。
脆弱性がある状態を放置するとどうなるか?
IT運営における脆弱性の放置によって、「マルウェア感染」「不正侵入」「情報漏洩」などの被害を受ける恐れがあります。
特に警戒されているのが、「マルウェア感染」です。
マルウェアに感染すると、「データ改ざんや破壊」「情報の外部流出」などの原因になってしまいます。
また、ウイルスに感染することで、自社がウイルス拡大の感染源になる可能性もあり、取引先企業に対しても迷惑を被ることになるでしょう。
自社が被害者・加害者の両方の立場になってしまうと、自社の損害に加えて、被害に遭った他社企業への損害を負担しなければなりません。さまざまな悪影響があることを知っておく必要があります。
「脆弱性診断」がなぜ必要なのか?
「脆弱性」を説明している中で、少し触れてきましたが、「脆弱性診断」がなぜ必要なのかを以下で具体的に解説します。
サービス利用者の安全を確保するため
パソコンやインターネットをあくまで人間の補助として利用していた昔と異なり、現在はWebサービスやアプリケーションそのものが利益を生んでいます。生活・経済などが全てネットワークを土台として成立している現在では、セキュリティ対策は「事業を継続しサービス利用者の安心を守るため」に欠かせないものとなっているのです。
情報セキュリティ事故を未然に防ぐため
「脆弱性診断」を利用することで、攻撃者より先にシステムに隠れた脆弱性を検出して対策することで、攻撃や事故発生の確率を下げることができます。一度でも個人情報やクレジットカード情報の漏洩事故が発生した場合には、さまざまな対応・復旧費用や対策工数の発生は避けられません。
ブランドの毀損や企業イメージの低下も招きます。
近年話題を集めるAIを用いた「脆弱性診断」が広まった理由
今までは「脆弱性診断」ツールを利用して、人間が操作してシステムの脆弱性を見つけていましたが、近年はAIを導入した「脆弱性診断」ツールが多くの企業から好まれて利用されるようになりました。
以下では、AIを用いた「脆弱性診断」が広まった理由を解説致します。
Webアプリの開発サイクルが高速化し、人為的な診断ペースが追いつかない
Webアプリを管理する数が、今までは人為的に管理できたものの、近年は多種多様な業界でWebサービスが普及しました。その原因となったのが「Webアプリの開発サイクルが高速化」したことで、短期間でWebアプリがリリースできるようになったことも一因です。
DXが浸透し、チェックする対象数が増加している
DXとは「企業が、ビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していくだけでなく、製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革することで、競争上の優位性を確保すること」を指します。
今までアナログで運用されていた部分をデジタル化することも、典型的なDXであることから、
チェックするシステム対象数が増加することも人為的な「脆弱性診断」が追いつかない理由です。
人手不足が深刻化し、脆弱性チェックに人員を割けない
第一次ベビーブーム時代に生まれた「団塊の世代」が、65歳に達して定年を迎えた他、年々子供の出生数が減少し続けている等の理由で、日本は深刻な「少子化」問題に直面しています。
もちろん働き手も少なくなっていくことから、「人材不足」は各業界における共通の課題です。
そのため、脆弱性チェックを行う専門人材を確保することが難しいため、AIを活用して自動で行う脆弱性チェックが注目を集めています。
脆弱性診断を行うべき3つのメリット
脆弱性診断とは単に「守ること」だけが強みではありません。
具体的に脆弱性診断を行うことでどのようなメリットが得られるかを以下で解説します。
セキュリティ対策が容易になる
セキュリティ診断によって脆弱性が発見されると、セキュリティ対策は守るべき場所が明確になり、対策は容易になります。
セキュリティ対策とは、セキュリティホールを塞ぐことであり、想定される穴を前もって塞ぐことで、サイバー攻撃者が攻撃できる隙を無くすのです。
「セキュリティ対策と言っても何から手を付ければ良いか分からない」という企業にとって、脆弱性診断は大きなメリットと言えます。
セキュリティコストの削減が期待できる
確かにセキュリティ対策を様々な部分で行うことは大切かもしれませんが、闇雲に対策を行ってもコストが高くなってしまいます。企業の中である程度の予算が決まっている場合には、取捨選択はどうしても必要になるのです。
セキュリティ診断によって脆弱性を把握することで、手をつけるべき対策が分かり、結果的にあらゆる面に対策を行うよりもコスト削減に繋がります。
自社の信頼獲得に繋がる
近年、大手企業でも情報漏洩などのトラブルが相次いでいます。
企業がきちんとセキュリティ対策を行っているかは、多くの方が敏感に反応するようになっているのです。
そのため、セキュリティ診断を行って、適切なセキュリティ対策を行っている実績は、顧客からの信頼を得るきっかけになります。
人的リソースを消費せず、企業をセキュリティ脅威から守る「脆弱性診断」ツールを導入しよう!
ここまでは、セキュリティ対策を行いたい企業が取り入れるべき「脆弱性診断」の概要から必要性、メリットなどを解説してきました。
従来の人的な操作で「脆弱性チェック」を行うことも決して悪くありませんが、人的リソースを利用せずに高い水準で脆弱性を検知するAIを活用した「脆弱性診断」ツールがおすすめです。
企業のセキュリティ対策に掛けている費用の整理と、自社のシステムの弱点を知るためにも、ぜひ導入を検討してみてください。