「サポート詐欺を疑似体験」して対策目指すサイト公開【情報処理推進機構IPA】

情報処理推進機構(IPA)は、昨今増加傾向にあるサポート詐欺に対する注意喚起として、偽のセキュリティ警告画面を疑似体験できるWebサイトを公開している。

IPAによれば、サポート詐欺の相談件数が増加しており、特に2023年10月は月間519件に達しているとのこと。
偽のセキュリティ警告画面を疑似的に再現した体験サイトを通じて、多くの人に対処法を周知し被害の防止に寄与することが期待されている。
なお、同体験用サイトの利用は、PC上でのみでスマートフォンなどからは閲覧できない。

体験画面に入ると、ビープ音と共に「セキュリティ上の理由からアクセスがブロックされた」との偽の警告や偽の連絡先がディスプレイ上に全画面表示され、マウス操作以外ほとんどのキーボードによるショートカットコマンドも機能しないなど、画面を閉じる難易度が高められている。
マニュアルにも記載がある通り、当該サイトでのゴールは「全画面表示となっている状態から、通常表示に戻して画面を閉じること」にある。
今回紹介されている対策方法は「ESCキー」を長押しして「閉じるボタン」を出現させ、ブラウザを閉じるというもの。

また、IPAは警告が表示された場合は、表示された連絡先への電話や、情報を入力したりする必要はないと強調している。
画面が閉じられない場合は、パソコンを再起動するなども方法の一つとして注意を呼び掛けている。

【参考記事】
偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/measures/fakealert.html