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ハッキングで窃取された個人情報129万4026件が掲示板に 「恒心教」活動拠点

警視庁は8月23日、東京農工大大学院生の男と無職の男を威力業務妨害容疑で逮捕したと発表した。
容疑者2名は「恒心教」のメンバーと名乗っており、全国の学校や自治体、企業に約30万件に「爆弾を仕掛けた」とするファクスを送り付けたという。
「恒心教」は、2012年にネット上で発祥した冗談宗教、またはインターネットミームでジョークや風刺の要素が含まれている。
ユーモアや遊び心の一環として広まったものであることから正式な宗教ではない。
恒心教は匿名のネット掲示板を活動拠点としており、今回の事件に関与していたとみられている。

当該掲示板には企業や組織から流出したとみられる個人情報が大量に掲載されていることが判明、いずれの情報も不正なハッキングによって流出したものと考えられており、今回の事件をはじめ様々な悪用目的で使用されている可能性が懸念される。
恒心教の掲示板で確認された個人情報を朝日新聞社が調査したところ、27の企業組織名と、個人情報とみられるデータが計129万4026件投稿されていることを確認している。
内11の企業組織は不正アクセスによる情報流出を公表しおり、113万822件は取材により一致したという。
一方、情報不足あるいは取材不可能な理由で約16万件は未確認とのこと。

【参考記事】
https://www.asahi.com/articles/ASRBY5RZJRBYUTIL00V.html
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230823-OYT1T50127/