鎌倉市で、個人情報の流出が判明。
建築指導課の窓口で公開していた住民協定(地域住民が土地利用などについて取り決める協定)に関する文書が原因だったとされている。
問題となったのは「由比ガ浜西自治会住民協定」の協定区域図で、地図上に協定に対する賛否などを色分けして表示していた。
この図面には氏名は記載されていなかったが、家屋の位置情報と賛否の色分けを照合すれば特定の個人情報が推測可能な状態だったという。
同図面は2024年6月に担当職員が誤りに気付いて撤去したものの、2024年4月9日から6月までの約3か月公開されていた。
原因について市は、個人の意見が推測できる情報を個人情報として十分に認識していなかったこと、公開文書の確認体制に不備があったこと、そして誤りに気づいた後に上司への報告や課内での情報共有が十分に行われなかったことを挙げている。
鎌倉市は対応として、影響を受けた関係者に対し謝罪文を送付。
住民協定の代表者にも誤公開が判明した段階で連絡し、説明方法などを協議してきたと説明している。
市は住民代表の意向に沿って通知文で謝罪した上で記者発表を行う予定であったため、発表に時間を要したと経緯を説明している。
再発防止策として、窓口で公開する住民協定関連文書について公開・非公開の区分を厳格に確認する運用を徹底。
公開前には複数名による確認を行うこと、個人の意見が含まれる情報は特に慎重に取り扱うことや、誤りに気づいた場合は速やかに上司へ報告して課内で情報共有を行う体制を整備するなど挙げている。
今後、説明会や個別連絡を通じて影響を受ける関係者への説明を進める方針だという。
【参考記事】
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/index.html