2025年9月12日「虎の門病院」で、患者の個人情報が保存されていた可能性のあるUSBメモリーの所在が不明になった。
対象は同院で検査を受けた170名分で、患者の氏名、検査項目、検査結果などが記録されていたという。
病院によると、このUSBメモリーは同院が検査を委託している臨床検査会社「エスアールエル」から、さらに再委託を受けた「メディスケット」の作業員が業務中に使用していたもの。
作業員は当日、USBを初期化したと記憶しているものの、その証拠となる記録が残っておらず、情報が消去されていたかどうか確認できないという。
保存されていた可能性のある情報は、氏名以外は数値やコードの羅列で、第三者が取得しても容易に判読できない形式だったという。
病院は流出に備え、個人情報保護委員会や関係行政機関へ報告。
現時点では、不正利用や情報流出の事実は確認されていないとのこと。
また、委託業者を含む情報管理体制の強化や、外部記録媒体利用に関するルール徹底、職員や委託先へのセキュリティ研修強化などを再発防止策として実施すると説明している。
虎の門病院とエスアールエルは、患者および家族に対し「多大なご心配とご迷惑をおかけした」と謝罪。
今後も原因究明と追加対策に取り組むとのこと。
【参考記事】
https://toranomon.kkr.or.jp/