サイバーセキュリティ対策ソフトを提供する「アクロニス・ジャパン」は、「アクロニス サイバー脅威レポート 2025年上半期版(1月〜6月)」と題するレポートを公表した。
レポートによると、日本国内ではランサムウェアの検出件数が世界第2位となり、依然として深刻な被害リスクが続いているとされている。
報告書では、企業だけでなく中小規模の組織にも広がり、被害額の増加を招いていると指摘している。
また、人工知能(AI)を悪用したフィッシングや、SNSを通じたソーシャルエンジニアリング(人の心理を利用して情報をだまし取る手口)も急増しているとのこと。
特に生成AIを活用することで、より巧妙で自然な日本語の詐欺メールが作成されやすくなっている点が新たな脅威として強調されている。
アクロニスは、企業や個人に対し「定期的なデータバックアップ」「セキュリティソフトの更新」「従業員への啓発活動」といった基本的な対策を怠らないよう呼びかけている。
さらに、被害の多くは「不審なメールの添付ファイルを開く」「安易に外部リンクをクリックする」といった行動から発生しているため、利用者一人ひとりの注意も必要としている。
【参考記事】
https://www.acronis.com/ja/pr/2025/japan-hits-global-2nd-ransomware-detection-1h2025-threat-report/