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「クラウド契約が勝手に…」旧経営陣による「情報資産乗っ取り」疑惑を公表【クシム】

2025年7月30日、株式会社クシム(東京都・ITサービス企業)は、自社および子会社の重要情報資産が旧経営陣と元情報取扱責任者の関与により外部へ流出したと発表。
同社によると、メールや業務資料などを管理していたGoogle Workspace(グーグルが提供する法人向けクラウドサービス)の契約が、2025年1月末から2月上旬にかけて、旧経営陣と当時の情報取扱責任者Y氏の主導で、関連会社を通じて別企業「ネクスグループ」側に一方的に移されたという。
その結果、現経営陣は4月時点でシステムへのアクセス権を完全に失ったとされている。
ネクスグループ側は「不正アクセスリクエスト」があったと公表しているが、クシムはこれを否定。
「当該アクセスは、自社が本来保有すべき情報資産への正当な事実確認であり、不正行為ではない」と主張している。

クシムは今回の事態を「株主保護上の重大事項」と位置づけ、旧経営陣やY氏が共謀して情報を外部に流出させた可能性が高いと指摘。
現在も情報資産の所在や指示系統を調査中で、必要に応じて民事・刑事の責任追及や関係当局への通報も検討するとのこと。
同社はネクスグループに対し、速やかな情報資産の返還と適切な情報開示体制の構築を強く求めている。

【参考記事】
https://kushim.co.jp/