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建設業、基幹系システムがサイバー攻撃被害 顧客情報流出の可能性【太平興業】

建設業「太平興業」社は、2025年4月に同社の基幹系システムがサイバー攻撃を受けたことを公表。
一部システムで個人情報が外部に流出した可能性があるとされ、現在もその調査と再発防止対策が続いているという。

問題が発覚したのは2025年4月7日。
社内システムの異常に気づいた情報システム部が調査を行った結果、外部からのランサムウェアによる不正アクセスで、データの一部が破損していることが確認された。
同社はただちに所轄の警察署へ被害を報告し、グループ会社の支援を受けながらバックアップデータを用いて復旧作業を実施。
翌日の4月8日にはシステムの機能が回復したという。
しかし、デジタルフォレンジック(サイバー犯罪の証拠を解析する専門技術)の専門会社による調査が行われたものの、侵入経路の特定には至っていない。
現在のところ、実際に顧客情報が外部に流出したという事実や、不正利用されたとの報告は確認されていないものの、可能性を完全には否定できない状況が示されている。

太平興業ではすでに個人情報保護委員会に対して本件を報告済みで、今後も情報セキュリティ体制の強化を図るという。
同社は、「お客様および関係各位にご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます」とコメントしている。

【参考記事】
https://taiheikou.co.jp/