香川県主催の海ごみ清掃イベント「瀬戸内4県一斉清掃大作戦!」で、誤って参加者の個人情報が閲覧可能な状態になっていたことが判明。
問題が発生したのは、2025年6月23日に送信された案内メールによるものだった。
メールは、同イベントに関心を寄せ、事前登録していた586名に対して送信されたもの。
ところが、本文中に記載されたリンク先が誤っており、すでに申込みを済ませた参加者125名のうち、代表者100名分の個人情報が含まれたページに接続できる状態となっていたという。
ページには、氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、所属先といった詳細な個人情報が掲載されており、閲覧可能な状態で外部に公開されていた。
同日、メールを受け取った人物からの通報により事態が発覚した。
県は通報を受けた同日中に該当ページを削除。
さらに、誤送信した586名全員に対し、メール内容の削除と個人情報のデータ破棄を要請し、情報が流出した可能性のある100名には個別での謝罪と注意喚起の連絡を行っている。
なお、現時点では第三者による悪用などの被害報告は確認されていないとされている。
香川県環境管理課によると、原因はメール送信時にリンク先の確認が不十分であったこと、加えて個人情報を含むデータにパスワード保護がされていなかった点にあるとされている。
同課課長は「個人情報の取り扱いに不備があり、参加者をはじめ関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今後は複数人での確認体制を整え、個人情報の保護に万全を期す」とコメント。
県は今後、メールに含まれるリンクの事前確認を複数人で行うとともに、個人情報が含まれるファイルには必ずパスワードを設定する運用を徹底する方針だという。
【参考記事】
https://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyokanri/index.html