化学メーカーのレゾナック・ホールディングスは、2025年5月20日に同社およびグループの一部サーバーが外部からのサイバー攻撃を受け、ランサムウェアに感染したことを明らかにした。
同社は緊急対策本部を設置し、影響範囲の調査および復旧作業に取り組んでいる。
このインシデントは5月20日未明に確認され、直後から外部の専門家と連携しながら調査と対応が進められている。
攻撃によって一部ネットワークが遮断され、社内およびグループ企業のシステムが一部使用不能となり、業務の停止などの影響が生じた。
同社は5月21日時点で、被害の拡大を防ぐための対応を継続しており、同日までに警察への被害届提出や関係省庁との連携も行っている。
また、5月23日からは安全が確認できた事業部門から順次業務の再開を進行。
全面復旧にはなお時間を要する見通しだという。
なお、5月23日16時時点において、同社グループおよび取引先に関する個人情報の流出は確認されていないとされる。
業績への影響については現在も精査中であり、重大な影響が認められた場合には速やかに公表する方針を示している。
同社は引き続き、取引先や関係者に対して謝罪の意を表するとともに、被害の最小化と業務の早期正常化に全社を挙げて取り組むとのこと。
【参考記事】
https://www.resonac.com/jp