2025年4月11日、兵庫県の「淡路医療センター」で、患者763名分の個人情報を保存したUSBメモリ1本が院内で紛失していたことが明らかとなった。
病院によると、紛失したUSBメモリには、2024年4月から2025年1月の間に同センターに入院していた患者の氏名、患者ID、入退院日、傷病名などの医療情報が含まれていたという。
データは、医療データの分析を目的として、電子カルテシステムから抽出されたもの。
問題のUSBメモリは、国が推奨する暗号技術が導入されたパスワードロック機能付きのものであり、使用されたパスワードは既に裁断処分されている。
データは2025年3月31日に保存され、同日以降、机上に保管されていたが、2025年4月2日に当該事務職員が紛失に気付いた。
病院内を捜索したものの発見には至らず、4月4日に洲本警察署に遺失届が提出されている。
病院は4月10日、対象となる患者に対して謝罪文書を発送。
今後の再発防止策として、個人情報を含むデータの抽出時には情報の削除を徹底するほか、USBメモリの使用に関する院内手順の遵守を改めて強化するとのこと。
また、全職員への文書通知および研修会などを通じて、個人情報管理に関する意識の向上を図るとしている。
【参考記事】
https://www.awajimc.jp/