札幌市教育委員会は2025年2月10日、市立小学校の50代の男性教頭が、児童や保護者約200名分の個人情報を含むUSBメモリを紛失した。
USBメモリは、リサイクルショップで販売されたジャケットのポケットに入ったままになっており、購入者が発見して市教育委員会に郵送したことで発覚している。
市教育委員会の調べでは、同教頭は自宅での作業を目的に、児童や保護者の名前や顔写真、通知表に掲載する担任所見などを私物のUSBメモリに保存していたとのことで、2016年以降は使用することなく、その存在を忘れていたという。
2024年8月、教頭はUSBメモリが入ったままのジャケットをリサイクルショップに売却。
その後2025年1月末に、市教育委員会に匿名でUSBメモリが郵送されたことで、情報流出が明らかになっている。
なお、購入者以外への情報流出は確認されていないとのこと。
市教育委員会は、公務に関連するデータを私物のUSBメモリに保存することを禁じており、データを持ち出す際は管理職の許可とパスワード保護が義務付けていた。
しかし、教頭は私物のUSBメモリを使用し、パスワードも設定していなかったことが確認されている。
市教育委員会は、流出した個人情報の対象者を特定し、説明と謝罪を行う方針とのことで、教頭に対する処分についても検討しているとのこと。
【参考記事】
https://www.asahi.com/articles/AST2B3GY1T2BIIPE00PM.html
https://www.sankei.com/article/20250210-DGDGIL7MDZNYBJFCMDWHHNUI7E/