2024年10月25日、大阪府の支援学校で児童生徒の個人情報が記載されている乗車名簿が紛失した。
大阪府によると、紛失は通学バス運行を委託しているバス会社の営業所において発生したとのことで、名簿には児童生徒の名前、学年、クラス、最寄りのバス停、医療的配慮、障害に関する特記事項など159名分が含まれていたという。
事態は2024年4月に始まり、学校がバス会社に名簿3冊を貸与。
1学期終了時にバス会社が名簿を返却したものの、2冊が未返却となり、その後も未返却分の名簿が見つからず、9月にはバス会社が本社に報告、学校へも事案が伝えられた。
主な原因は、学校とバス会社営業所間で乗車名簿の管理・返却に関する具体的な取り決めが不十分だったこととされている。
大阪府教育庁は対応として、保護者説明会を実施。
バス会社に対し名簿を施錠可能な場所で管理することを徹底するよう指示し、新たに名簿の持ち出し状況が把握できる「持ち出し簿」の作成を求めた。
また、運行終了後には名簿が所定の場所に保管されているか、複数人で確認する体制を強化するよう指導している。
なお、現時点では紛失した名簿情報の悪用についての報告はないという。
【参考記事】
個人情報が記録された通学バス乗車名簿の紛失について
https://www.pref.osaka.lg.jp/cgi-bin/hodo/citizens.php