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教育・研究部門のサイバー攻撃数が前年比119%増 製造業はランサムウェアの格好とターゲット

2024年10月21日、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは最新の「Global Threat Index(世界脅威インデックス)」を発表。
2024年第3四半期におけるサイバー攻撃の劇的な増加を報告している。
この期間、組織あたりの週平均サイバー攻撃数は1,876件に達し、前年同期比で75%の増加、前四半期と比べても15%の増加という数値が記録されている。

特に攻撃のターゲットとなったのは教育・研究部門で、1週間あたり平均3,828件の攻撃を受け、前年比119%増という深刻な状況にあり、最も脆弱な業界として他業界と比べても際立った増加傾向が示されている。
また、政府・軍事部門や医療部門もそれぞれ週平均2,553件、2,434件の攻撃に直面しており、前年比で75%および81%の増加を記録した。

地域別のデータによるとアフリカは最も深刻な状況で、週平均3,370件の攻撃が発生しており、前年比90%増加という結果が出ている。
アジア太平洋やヨーロッパ、ラテンアメリカもそれぞれ大幅な増加を示しており、特にヨーロッパでは、前年比86%増の1,557件を記録している。

ランサムウェア攻撃も依然として大きな課題とされており、2024年第3四半期には1,230件以上のランサムウェアインシデントが報告されている。
特に北米が影響を受けており、全体の57%を占める結果が報告されている。
製造業はランサムウェア攻撃の主な標的となっており、全体の30%を占めていることからその影響の大きさが明らかになっている。

チェック・ポイントは、今回の調査から以下のようなセキュリティ対策を推奨している。

・高度な脅威検出としてサンドボックスやランサムウェア対策ツールの活用。
・ゼロトラストアーキテクチャの導入し、すべてのアクセスに対して厳格なID検証を実施。
・定期的なデータバックアップとインシデント対応計画を練り、迅速な対応で影響を最小限に抑える。
・従業員の教育とフィッシング攻撃に対する意識向上を図る。

2024年第3四半期の急増するサイバー攻撃を踏まえ、各組織は防御体制を見直し、攻撃に対するレジリエンスを高めることが求められている。

【参考記事】
A Closer Look at Q3 2024: 75% Surge in Cyber Attacks Worldwide
https://blog.checkpoint.com/