厚生労働省医薬・生活衛生局検疫所業務課において、保存期間が経過していない行政文書が誤って削除される事態が発生したとのこと。
同課では、新型コロナウイルス感染症の検疫措置の一環として入国者に陰性証明書、ワクチン接種証明書など提出を求めており、手続き時間の短縮のためwebによる対応も行っていた。
当該書類データは保存期間基準により1年以上の保存が決められていたが、運用システムの開発段階で認識の齟齬があり、1ヵ月経過で自動削除される仕様となっていたという。
これにより、削除されたデータは約1,100万件になるとされている。
同課は今後の再発防止策として、行政文書としての該当性と保存期間の明確化を行い、適切な情報の保管を確保する体制を導入するとのことで、職員への周知徹底を進めるとしている。
【参考URL】
保存期間の経過していない行政文書の廃棄について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34485.html